つめかえパックリサイクル

日用品業界で進むリサイクル

【つめかえパックリサイクル PROJECT COLUMN VOL.5】

2023.05

現在、国内で様々な使用済み製品・容器などのリサイクル活動が進められています。日用品のリサイクル回収は、全国に広がっており、業界が一緒になって進めることも多くなってきました。

企業連携という側面では、「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~」は参加企業数が非常に多く、多様な立場のメンバーが参加している取り組みになっています。

2023/5/26時点

今回は、本プロジェクトを少し離れて、このように広がってきた日用品業界のリサイクルの中から、神戸市が運営する「資源回収ステーション」でも回収を行うハブラシのリサイクルについて、ライオン株式会社よりお伝えします。

 

6月は歯の衛生月間です。

6月4~10日は歯と口の健康週間です。多くの皆さんは6月4日をむし歯予防デーとして記憶されているのではないかと思います。

歯と口の健康週間は、口腔衛生と口の健康に関する意識を高めるために設定された特別な週間です。この週間では、市民の皆さんに口の健康についての情報を提供し、予防や適切なケアの啓発活動が行われます。

神戸市では「こうべ歯と口の健康づくりプラン(第3次)」
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/61850/kobehatokutinopuransannzi.pdf

を定めて、そのプランの下「オーラルフレイルチェック事業」
https://www.city.kobe.lg.jp/a00685/kenko/health/promotion/mouth/oralflail.html

や歯周病検診の無料受診券の提供
https://www.city.kobe.lg.jp/a00685/kenko/health/promotion/mouth/seijin.html

などが行われています。

 

歯と口の健康を維持・増進すること

歯周疾患(ししゅうしっかん)は、口腔内の組織や構造に影響を及ぼす炎症性疾患の総称です。歯周疾患は、歯肉(歯ぐき)の炎症から進行し、歯根の周囲の組織にも影響を及ぼすことがあります。

歯周疾患は、適切な治療を受けない場合に歯の損失や慢性的な口臭の原因となります。さらに近年では全身の健康問題(心臓病や糖尿病との関連など)にも影響を及ぼす可能性があることが解ってきました。

歯周疾患予防のためには、適切な口腔衛生の維持や定期的な歯科検診が重要です。中でも、手軽で有効な予防が毎日のハミガキ習慣です。

 

毎月8日は「ハブラシ交換デー」

では、ハブラシはどのくらいで交換したらいいのでしょうか?「まだ使える」と3か月以上取り替えない人もいるようです。しかし、モデル実験によると、1ヶ月相当回数ブラッシングしたハブラシは、新しいハブラシに比べて汚れを落とす力が約2割も低下することが解りました。毎日使ったハブラシは、まだ使えると思っても、1か月に一度を目安に交換することで、ハブラシ本来の性能が発揮できます。

そこで、毎月8日をハブラシ交換デーとしてカレンダーに印をつけることをおすすめしています。

 

ライオンはハブラシリサイクルを進めています。

ライオンは、こうしてみなさんのお口の健康を守る役目を負えたハブラシを回収リサイクルする活動をしています。合言葉は「お口にいい、地球にいい」です。

全国で1000ヶ所以上の拠点でハブラシ回収を進めています。神戸市では資源回収ステーションで回収しています。回収したハブラシはリサイクル工場で再生され植木鉢や定規、猫のトイレなどに生まれ変わります。

こうしたリサイクルの工程を「リサクル工場見学」として動画公開していますので、ぜひ見てみてください。

ハブラシリサイクル工場見学vol.1【ライオンのリサイクル活動】
https://youtu.be/nZGnHDyLEwM

 

リサイクルはバトンリレー

ハブラシリサイクルの中で時々見かけるのが、「濡れたままのハブラシ」・「ポリ袋に入れられたハブラシ」・「輪ゴムでまとめられたハブラシ」などです。

いずれも、「キレイに出そう・・・」「汚れたハブラシなので・・・」「扱いやすいだろう・・・」などの利便性や、処理をされる方への思いやりなどで行われたことだと思います。

でも、濡れたハブラシが1本入ってくるとまわりのハブラシはどうなると思いますか?

輪ゴムがついているハブラシがあれば、リサイクルの前にはずす必要がありますが、その作業をする人は手袋をしているため細かな作業はできません。こうしたことはつめかえパックのリサイクルでも同じです。

リサイクルを上手く行かせるには、次の工程や次の次の工程の人のことを考え、正しく配慮をすることが大事です。企業や自治体の「知らせる」活動と、みんなの「想像力」や「思いやり」が成功のカギとなります。

ご協力をお願いいたします。

 

(ライオン株式会社/中川敦仁)

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