紙製パッケージをリユース!ネスレの持続可能なパッケージに向けた取り組み ―みんなでつくろう!世界にひとつのクリスマスツリー リユースワークショップ―
2021.12
カラフルに飾られた大きなクリスマスツリーの正体は。
実はこのクリスマスツリー、コーヒーの詰め替え製品とお菓子の紙製パッケージで作られているんです。ツリーづくりを通して、プラスチック問題と3R(リデュース・リサイクル・リユース)を楽しみながら学べるワークショップ「みんなでつくろう!世界にひとつのクリスマスツリー リユースワークショップ」が、12月18日(土)神戸市長田区のふたば学舎内の「エコエコひろば」で行われました。
ふたば学舎のエコエコひろばでは、一歩進んだプラスチック資源循環に向け期間限定で資源回収ステーションを設置。くつろぎスペースやリユースコーナーも設置し、日常生活の中で資源循環やサステナビリティを意識するきっかけにしてもらうための啓発を行っており、今回のワークショップはその一環として行われました。
今回のワークショップを神戸市と共催したのは、くつろぎスペースのプロデュースなど資源回収ステーションの運営に協力をしてくれている、ネスレ日本株式会社です。さまざまな食品や飲料を取り扱うネスレは、プラスチックごみ問題への取り組みとして、パッケージ素材の改良などを行っています。
事業活動における環境負荷ゼロを目指す、ネスレの約束。
ネスレは2030年に「事業活動における環境負荷ゼロを目指すこと」を長期目標に掲げていて、目標実現のために「持続可能なパッケージ」への取り組みを挙げ、2つの約束をしました。
1つ目は、2025年までに包装材料を100%リサイクル可能、あるいはリユース可能にすること。2つ目は、2025年までにバージンプラスチックの使用量を3分の1削減することです(2019年対比)。(※バージンプラスチック…未使用のプラスチックのこと)
これらの約束を果たすため、ネスレ日本では、3R【リデュース(削減)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)】の取り組みを進めています。
Reduceリデュース(削減)の取り組み
製品パッケージの改良の取り組みとして、プラスチックのパッケージを紙製に変更し、プラスチック量の削減を実現しています。代表的な商品は、「ネスカフェ」の詰め替え用製品として2010年に発売された「ネスカフェ エコ&システムパック」です。発売当初プラスチックだったキャップと漏斗部分を紙に変更し、アルミ箔も不使用にするなど、環境に配慮した詰め替え製品としての改良を続けています。また、チョコレート菓子の「キットカット」も2019年から、大袋タイプの外袋素材がプラスチックから紙になりました。
Reuseリユース(再利用)の取り組み
「ネスカフェ エコ&システムパック」を使った工作や「キットカット」の紙製パッケージを使った折り紙などを通して、リユースの大切さ、面白さを伝える取り組みを行っています。
Recycleリサイクル(再生利用)の取り組み
「ネスカフェ エコ&システムパック」などのネスレ製品パッケージをスーパー等で回収し、ノートや絵本に再生しています。
プラスチックごみ問題や3Rを考えるきっかけをつくるワークショップ。
ネスレでは、3Rそれぞれの取り組みとともに、プラスチックごみ問題を考えてもらうための啓発活動にも力を入れています。今回のリユースワークショップもその活動の1つ。紙製パッケージを使った制作体験を通して、プラスチックごみ問題や3Rを考えるきっかけをつくることが目的です。
今回のリユースワークショップでは、クリスマス直前ということで紙製パッケージを使ったクリスマスツリーを参加者と共同制作。
冒頭には神戸市環境局の担当者から、プラスチックごみの問題とネスレが行う3Rの取り組みについて説明がありました。
「プラスチックごみを減らしていくためには、使う量を減らすリデュース、再生してもう一度使うリサイクル、まだ使えるものは使うリユースが大切です。今回はみなさんでリユースを体験してみましょう。」
参加者は「ネスカフェ エコ&システムパック」をリボンやマスキングテープ、木の実で自由にデコレーション。それらを積み上げて、1つのツリーを作ります。ツリーの飾りには、キットカットの紙製パッケージを活用しました。
創造力を働かせて熱心に作業する子供たち、親子での共作、おしゃべりを楽しみながら折り紙を折るシニア世代の方など、会場には子供から大人まで、多世代の方が訪れ、ワークショップを楽しみました。
完成したクリスマスツリーをよく見てみると、トナカイの顔を作ったり、結んだリボンを付けたりと、個性豊かなデコレーションがいっぱい。普段は何気なく捨ててしまう紙パッケージが、色鮮やかに輝く世界に一つだけのツリーに生まれ変わりました。
参加者は、実際に体験することで、リユースを身近に感じられたのではないでしょうか。
これからも、環境問題を楽しみながら知る機会を提供。
ネスレの武藤さんが今後の展望を教えてくれました。
「今後も2つの約束(①事業活動における環境負荷ゼロを目指すこと ②持続可能なパッケージの実現)を果たすための取り組みを進めていきます。また、今回のようなリユースワークショップを引き続き開催して、3Rの大切さやプラスチックごみの問題を楽しみながら知ってもらえる機会をつくっていきたいです。」
今使っている物が次に何に生まれ変わるのか想いを馳せ、身の回りの捨ててしまいそうな物を再活用できないか考えてみる。
そんな日々の気づきや選択の積み重ねが大切なのかもしれません。みなさんも日常の小さなことから少しずつ、プラスチックごみの課題解決に貢献してみませんか?
【参考URL】
ネスレのサステナビリティ