2024年2月17日(土)生活協同組合コープこうべが主催する、プラスチックのリサイクルについて楽しく学ぶ参加型イベント「神戸プラスチックネクストinコープこうべ」が開催され、延べ約300人が来場しました。
会場となったコアキタマチショッピングセンター（北区）内には、「コープデイズ神戸北町」のつめかえパック回収ボックスがあり、つめかえパックリサイクルをはじめとした様々なプラスチックのリサイクルについて楽しく学べるイベントとなりました。
会場には、コープこうべの「コーピー」、神戸市環境局の「ワケトン」、ライオン株式会社の「ライオンちゃん」も登場し、参加者と一緒に記念撮影などを行いました。

つめかえパックリサイクル学習ブース

「つめかえパックリサイクル学習ブース」では、つめかえパックリサイクルプロジェクトチームに参画するメンバーが、クイズやアンケ―トを行いながら、つめかえパックの水平リサイクルを目指す神戸プラスチックネクストの取組を紹介しました。
つめかえパックは複数のプラスチックが何層も重なっているためリサイクルが難しいとされてきたこと、使用済みのつめかえパックを分別回収して再びつめかえパックに戻す「水平リサイクル」を目指していること、神戸市内で回収したつめかえパックからリサイクルごみ袋を作ったことなどを、パネルや展示を使いながら説明しました。

学習ブース参加前の来場者に対し、「つめかえパックのリサイクルを知っていますか？」と聞いたところ、「知っている」108人、「知らない」89人という結果でした。しかし、学習ブースの最後で「今後、つめかえパックリサイクルに参加されますか？」と聞いたところ、ほぼすべての人が「はい」と回答しました！
学習ブースの参加者には、ガラポン抽選会でつめかえパック製品やお菓子がプレゼントされました。

今回のイベントでは、使用済みのつめかえパックを持参いただいた方には景品がプレゼントされ、当日は95枚のつめかえパックが回収されました。
参加者からは「子供にはもっとリサイクルに参加するように普段から意識して欲しい」「リサイクルした物が新しい物に生まれ変わるのなら積極的に参加していきたい」といった声がありました。

協力：神戸プラスチックネクストつめかえパックプロジェクトチーム

プチプチ®工作

「プチプチ®工作ブース」では、災害などいざというときに使えるオリジナルの「プチプチ®ポンチョ」を作る工作体験を行いました。
プチプチ®は再生原料80％以上使用していることや、プチプチ®が実は水平リサイクルできることなども説明し、親子で楽しくプチプチ®に触れ合いながら学べるブースになりました。

協力：川上産業株式会社

プラスチック分別大作戦

「プラスチック分別作戦ブース」では、「樹脂判別ハンディセンサー」を使ったプラスチックの分別体験を行いました。
プラスチックを見分け分別することで、リサイクルの大切さを学べる体験型イベントで、参加者は初めて見るハンディセンサーに興味津々で話を聞いていました。

協力：株式会社リコー

海洋ごみ学習カードゲーム

「海洋ごみ学習カードゲームブース」では、多種多様な海ごみのキャラクター達と一緒に海洋ごみ問題やリサイクルについて学べる「リサイクルマスター」を使用したカードゲームを行いました。
海に流れてくるごみたちを、様々な方法でリサイクルすることで海を綺麗にしていくゲームで、参加者がみんな楽しそうに海洋ごみ問題やリサイクルについて学んでいました。

協力：株式会社ごみの学校

担当者の声

●コープこうべ　松井様
今回のイベントはつめかえパックの回収量が元々多い店舗での実施となりましたが、想像以上につめかえパックを持って来られる方が多く、関心の高さを感じました。今回のブースを通じて環境問題の中でも、プラスチックの問題や海のごみなどにも関心を広げてもらえたらいいなと思います。

●コープこうべ　鬼澤様
今回のようなイベントは何度か実施してきておりますが、イベントの回数を増すごとにつめかえパックのリサイクルの認知度が高まってきているなと感じました。
今までは「使ったものは捨てる」といった習慣がありましたが、使い捨てじゃないライフスタイルを考えるきっかけにして欲しいなと思います。

●川上産業株式会社　大橋様
市民の皆様のリサイクル意識が高いので、「プチプチ®もリサイクルができる」という印象を広めやすいと感じました。昨今のイベントは環境意識が高いので我々の啓蒙活動も役に立つのかなと感じます。親子で楽しんでリサイクルに協力してもらえると嬉しいです。

●株式会社リコー　吉岡様
市民の皆様がプラスチックのなかにも様々な素材がある事をご存知無いようでしたので、今回の出展でご理解を深めて頂けたのかなと思います。素材が違うとリサイクルのルートが変わるので、正しく分別して回収ボックスに入れていただく事をお願いしたいです。

●株式会社ごみの学校　東野様
「リサイクルマスター」を関西ではあまりした事がないのですが、神戸にはリサイクルについての関心が高い方が多く嬉しく思いました。今回の出展でごみのことを「資源」として捉えて捨てるだけじゃなくリサイクルされ、新しいわくわくする物に生まれ変わることが参加者の方に伝わればいいなと思います。

最後に

今回は、つめかえパックの回収ボックスを設置している店舗でのイベントでしたが、参加者のリサイクルへの意識が高く、使用済みつめかえパックを持参される方もたくさんいました。どのブースでも、参加者の皆さんが楽しくプラスチックのリサイクルについて学んでいる様子がとても印象的でした。
イベントをきっかけに、プラスチック問題について関心を持つ人が増え、リサイクルの取組が広がってほしいと感じています。